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ぼのぼの [アニメ映画]

 『ぼのぼの』は最初のTVアニメ(95年版)をCSでよく見ていて、そちらは可愛い動物たちが織り成すドタバタコメディの面が強く、わかりやすく子供向けのアニメだなという印象が強いものでした。しかし、その後に読んでみた原作漫画はあまりにもノリが違って困惑した覚えがあります。アニメ版ほどはっちゃけたギャグは少なく、4コマ形式で淡々と綴られる動物たちの日常を通して、「生きるとは何か?」といった哲学的テーマが見えてくる。どちらかと言えば間違いなく大人向けの漫画でありました。
 映画『ぼのぼの』は監督・脚本・絵コンテ、果ては声優まで原作者が務めており、TVアニメではオミットされた原作の雰囲気・世界観を完璧に映像化しています。作画だけでなく演出やテンポ感も含め、「原作がそのままアニメになってる」と思わせてくれる作品と言うのはそれほど多くありません。私がこの映画を知ったのは今月からの配信サービス解禁がきっかけでしたが、漫画原作の忠実な映像化のお手本のような作品として、もっと世間に周知・評価されるべきだと思いましたね。
 
 以下、ネタバレありの感想。

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少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録 [アニメ映画]

 『少女革命ウテナ』(以下『ウテナ』)については、放送当時アニメ雑誌などでその存在を把握しつつも、地方住みだったゆえに気軽に見れる環境になく、なかなか触れる機会に恵まれなかったのですが、去年ついにサブスク配信が解禁されたのをきっかけに全話視聴する事が叶いました。
 耽美で華やかな世界観と、見目麗しい美男美女たちが抱える心の闇、その強烈な光と影のコントラストが非常に美しい作品でした。トリッキーな演出の数々は令和の今に見てもなお色褪せない斬新さに満ちていて、TVシリーズ全39話をあっという間に完走。同じ幾原邦彦監督のアニメでも『輪るピングドラム』はリアタイで見ていてあまりに脈絡のないストーリーについていけず脱落してしまった苦い記憶があるのですが、それに比べれば『ウテナ』は相当にエンタメ色が強く、意味不明な所も含めて(笑)素直に楽しむことが出来ました。『ウテナ』で幾原監督の作風に理解が進んだ今なら、『ピンドラ』も改めて楽しむことが出来るかもしれません。いずれ再チャレンジすることもあるかもです。

 さて、TV版だけでも十分に傑作だった『ウテナ』ですが、その後に作られた劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』が、また凄まじい”怪作”だった訳で。私にとってはTV版以上に衝撃を受けた作品になりました。
 以下、ネタバレを含む感想。

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偉大なる冒険者たちへ

追悼遺作絵・仕上げ 4月からしばらくお絵描きから遠ざかっていたのですが、久しぶりにペンタブを引っ張り出し描き上げました。自分の描く絵には何の意味も価値もない…10年以上掛けて悟った現実に著しくモチベーションを削られていたにも関わらず、どうしても描かずにはいられませんでした。

 玉木美孝先生の訃報に接し、何もせずに黙って耐えられるほど、私の心は強くなかったのです…

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チーターマンよ永遠に


 ニコニコ動画から巻き起こった空前のチーターマンブームから早15年。もはやあの頃の狂乱はすっかり忘れ去られ、元凶の動画ではひたすらアポロに語り掛けるコメントで埋め尽くされるばかりのこの令和の時代に、何とYOUTUBEで作曲者ご本人によるチーターマンBGMのRemixが突如投下されました。
 以下、概要欄に書かれた氏のコメントを一部抜粋。()内和訳はGoogle翻訳ママです。



A Tribute to my fans. Thank you for making me infamous. I will always be proud to be part of video game history.
(ファンへのトリビュート。 私を悪名高くしてくれてありがとう。 私はビデオゲームの歴史の一部であることを常に誇りに思います。)




 …まさに悪名は無名に勝ると言ったところでしょうか(笑)。
 開発側としてはガチの黒歴史としてその存在を葬り去りたくて仕方なかったように記憶していたのですが、どこかで心境の変化があったのかなぁと思ったり。
 なんにせよ、かつてチーターマンに(色々な意味で)のめり込んでいた人間としては非常に嬉しいサプライズ。原曲はもちろん当時必死で収集したアレンジ曲群は今でも作業用BGMの常連として愛聴し続けています。多分人生で一番聴いてるゲーム音楽がコレになってしまうんじゃないかなと思うくらい。おそらくこのアレンジもアホほど聴き倒すこととなるでしょう。もはや人生の伴侶と言っても過言ではないですね。…それでいいのか?(自問自答)

 備忘録として追記におすすめのアレンジ曲をひたすら貼り付けていきます。
 君も今からチーターマンの虜になってみないか???(嫌です…)

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【Archive】キ×シルク

 ドラゴンマスターシルクより、キ×シルクの百合えち絵です。

  ※R-18閲覧注意

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【Archive】舘史郎&きなこ

たちしろう
 おさわり探偵小沢里奈3より舘史郎&きなこです。
 男の子を可愛く描く練習をしたい…と思いチャレンジしてみた一枚です。
 何が難しかったって、彼の衣装がですね…帽子とゴーグルの構造がわからなすぎて細部がかなり適当(汗)ケープの模様もこんな描き方でいいのか?と自問自答しつつ…正直あまり上手くいったとは言えないですが、まぁ全体的にはそれなりにまとめられたかな。
 相変わらず意識低い系絵描きな僕です…(猛省)

 3は1・2と比べて様々な点で物足りない出来でしたが、最も不満に感じたのは史郎君の扱いなんですね。里奈ちゃんと真っ向から並び立つライバルとして登場させただろう”少年探偵”なのに、その設定をさっぱり生かせてない。何なら毎回推理対決と称して里奈ちゃんと競わせるくらいで良かったのに、大抵の場面で彼は「蚊帳の外」です。
 最終話でのダリア警部の役割はいっそ丸ごと彼に譲ってもいいと思いました。いやダリア警部は大好きなんですが…あまりにも史郎君の出番がなさすぎて、ねぇ。

 そんな不憫な史郎君が再び日の目を浴びる為には、小沢里奈シリーズの新作に掛けるしかありません。先に発売されたSwitch版は1000000000000万本売れたと思うので開発費は充分稼げたはずです(超希望的観測)サクセスさん!!!!頼みましたよ!!!!!

 余談ですが、Switch版発売前にニンテンドーオンラインストアで3となめこパズルを期間限定で100円セールしてくれたサクセス様の太っ腹ぷりには度肝を抜かれました。もちろん即購入させて頂きました(残高残ってて本当に良かった…)
 アリガトウ...アリガトウ......

【Archive】帰ってきたおさわり探偵小沢里奈

おさわりトリオ
 みんなー!!!あの!!!!
 おさわり探偵小沢里奈が!!!!!!!!
 Switchに帰ってきましたよ!!!!!!!!!!(大興奮)


 …いやー、正直第一報を見た時はマジで目を疑いましたよ。
 1作目が発売されてから早16年、いつの間にやら派生コンテンツだったはずのなめこが持て囃されるようになって、すっかり本家本元のゲームの事は忘れられて久しかった今日この頃。主人公である里奈ちゃんの公式Twitterアカウントも2016年で止まっており、『おさわり探偵小沢里奈』というコンテンツは長らく沈黙し続けておりました。
 私はといえばなぜか今年になって小沢里奈シリーズに手を出し見事ハマるものの、3のイマイチな出来に失望し、以降続編が出されていないことを非常にもどかしく感じていた矢先の出来事でした。(あれ?この流れなんかデジャブ…以下自重)
 
 死んだと思われていたIPのまさかの復活。
 しかも私がその存在を思い出し発掘し始めたその年に。
 これを運命と…奇跡と言わず何というのか。(大袈裟)

 このツイートを見た瞬間の感動と興奮を、私は一生忘れる事はないでしょう。
 願わくば、Switch版がバカ売れして小沢里奈4が作られますように…
 ていうかなめこフリークは全員買えばいいんだよ(暴論)

【Archive】愛の戦士☆ダリア警部

ダリア警部仕上げ

 おさわり探偵小沢里奈シリーズよりダリア警部です。
 元が低頭身のデフォルメキャラなのを自分絵で描くのはどうにも気恥ずかしい…しかし絵柄を真似るとただの模写(?)になってしまいそうで、それでは面白くないなぁと思いこのようなイラストになりました。ポージングが謎ですがあまり気にしない方向で…(小声)

 長らく積みゲーとして誇りを被っていた小沢里奈1をふと引っ張り出してプレイしてみたら、これがもうとっても素敵なゲームでしてね…もう即座に駿〇屋通販にて2と3をポチりましたよね。現在は2までのプレイを終えた所です。
 ゆる~い世界観とヘンテコなキャラ達のとぼけた会話が楽しいのなんのって。謎解き部分はちょっと理不尽に感じる部分がなくはないですが、それもまた「味」になってるのがこのゲームの妙。
 今となってはマスコットキャラであるなめこの方が一大コンテンツとなってしまいましたが、本家本元の小沢里奈を忘れてもらっては困ります。ていうか、里奈ちゃんの後ろをちょこちょこついて歩くなめこが一番可愛いんだってば。(力説)

 そして2から登場するダリア警部。もうね、この人全然役に立たないんですよ(笑)
 その見事なぽんこつっぷりが愛おしい…アホの子ちーちゃんと意気投合するのも納得の似た者同士。初登場から見事心を掴まれ彼女から目が離せなくなっていました。
 3ではどんな活躍をしてくれるのか、今からプレイするのが楽しみです~

【Archive】カースブラッド/梶山浩 [漫画]

 『カースブラッド』は、2017年にコミックRYUにて連載されていた梶山浩先生の最新作…にして、未完の遺作となってしまったダーク・ファンタジー漫画です。
 氏が亡くなってから2年経ってから読むと言うのも、今更感があるのは自覚していますが、最近になって氏の仕事を改めて追いたいという欲が出てきてしまって、ついに手を出すこととなりました。

 本作の魅力はやはり丹念に描き込まれた緻密な作画。異世界を舞台にする作品は昨今急激に増えましたが、画だけでここまで重厚な世界観を演出できる作家は今となっては希少だったのではないでしょうか。
 シャイニングシリーズ好きならお馴染みの半身半馬の一族も登場します…が、なんと脚が6本生えてます。おそらくギリシア語での6(ヘキサ)+セントール(半人半馬)=「ヘクトール」という創作。そこは普通に4本脚ケンタウロスにしても問題ないだろうに、あえて一捻り入れてくる所に、既存のファンタジーのお約束をただなぞるだけの作品にはしないぞ…という梶山先生の強い拘りを感じました。主人公・ソロモンの刺青を自在に操る能力も、攻撃や防御に使うだけでなく背中に羽根を生やして空を飛んだりと、多彩に応用が利く設定になってるのが面白いと思いましたね。
 敵役の女導士・マルカの妖艶さと部下にも容赦のない残忍さには終始ゾクゾクさせられっぱなし…彼女はいかにも梶山先生が好みそうなキャラクターで、マルカパートはめちゃくちゃ楽しんで描いてただろうなぁ~と想像してニッコリしてしまう(キショ
 
 …しかし、この1巻では物語の導入の導入を見せられただけ…はっきり言って、「何も始まらないまま」終わってしまった感があります。世界観のディティール表現への拘りには凄まじい熱量を感じるもの、肝心のお話が一向に動いていかないいのが非常にもどかしく…正直、このペースで先生の構想を全て描き切るまでに読者、もとい編集部が根気強く待ってくれたかどうかは疑問です。
 せめてキョウコが着替える所まで見たかったですね…まさかパジャマのまま終わるなんて…

 私が今作で最も興味を惹かれたのは、キョウコがソロモンとどう関係を深めていくのか、その1点でした。氏の作風的に、単純な恋愛関係に落とすことは絶対にしなかったとは思うんですよ。つくづくこの物語の続きを未来永劫読めない事が、ただただ残念でなりません…

改稿:2024.8.21

プロフィール

明日から本気出す
HN:ぷにょにょん(仮)
レトロゲームをネタに妄想を滾らせることを生き甲斐にする拗らせオタク。二度とは戻らぬあの頃に思いを馳せては感傷に耽っている

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