2018/02/14
【Archive】ワールド・デストラクション[NDS]
今年の9月25日に『ワールド・デストラクション』は発売から10周年を迎えます。世間の評価こそ振るわなかったものの、私にとっては非常に思い出深いゲームの一つです。作品としての出来の良さと、個人的な好き嫌いは必ずしも一致しない…要は、「面白かったけど嫌い」「つまらなかったけど好き」という一見相反した感情が両立するケースに初めて遭遇したのが『ワールド・デストラクション』だったんですね。世間の渋い評価にはある程度納得しつつ、それでも私はこのゲームが大好きなんだと(苦笑)。
そういう風に思えたのは、ひとえにゲームより前に発表されたアニメ版と漫画版の存在のお陰なんだと思います。どちらも原作ゲームとはストーリーどころかキャラの性格や設定まで異なるパラレルワールドのような展開になっていながら、その事が結果的に「足りない」原作に対する「肉付け」となっているのが面白いんですよ。それは発売前に原作の内容をネタバレするわけには行かないから…と苦肉の策で行ったメディアミックスであるのでしょうが、実際は原作ゲーム・アニメ版・漫画版全てに目を通すことで、ようやく『ワールド・デストラクション』という作品の全容が見えてくる、そういう構成になっているのです。ゲームだけプレイして「???」となってしまった人は、ぜひアニメと漫画をチェックしてみる事をお勧めしたいですね。
ひたすら原作を再現することだけが是とされがちなメディアミックスにおいて、「そうではないもの」の存在意義に気づかせてもらえたのは、私の中でとても大きな発見でした。
同じお話を媒体を変えて何度も繰り返すより、別テーマを用いて多角的に作品を見せていく方がずっと面白いじゃないですか?それが受け手にとって「是」であっても「非」であっても、得るものは多いのではないかと思います。
以下はゲームをクリアした直後(2011年頃)に書き殴ったネタバレ感想の再掲。
上記の考えに至るまでの過程がうっすらと伺えるかと思います。
いずれアニメ版と漫画版についてもがっつり語りたいですねー。